ベンツのブレーキパッド交換は高い?
正直に言いまして高いです。なぜなのか?
それは現代のベンツやBMWそしてアウディ等は専用のテスターが無いと交換できません。
それほど電子制御が進み複雑になっていますので、昔のように単純にブレーキキャリパーを上下のボルトを外して古いパッドに当たり面にパッドグリスを塗り取り付けて終わりではありません...
昔はこれで約4500円くらいでお釣りがくるくらいでしたね!
今は専用テスターに繋げてからキャリパーまで油圧が掛かっていますので、油圧をテスターでブレーキのプロトコルにアクセスして操作してからでないと油圧により急にピストンが飛び出て怪我をしてしまうからです。
(車種によりサイドブレーキと併用されているキャリパーは特に注意しないとピストンが戻せません!それも専用の工具が必要なのです)
W211ベンツのブレーキの構造はどうなっているの?
ベンツにおいては代表的なSBCがありますね!今はもう廃止になりましたが、エンジン停止時にドアを開閉するだけでキャリパーに油圧が掛かりますのでテスターは必須でした。でもテスターが無くとも裏技を使えば交換はできますが、おすすめできません 。
この手順を踏んでからでないと交換できないので、ドンドン工賃が高くなるのです。そして交換に要する時間もかかり過ぎてしまうのです。
欧州車は国産車のように、パッドのみ交換とはいかず、ディスクローターもセットで交換することが多いため高額になるのです。欧州車は、ディスクローターもパッドと同じく摩耗させて制動力を稼いでいるので、ブレーキが効く様になっています!
そこは良くできています。そのかわりブレーキダストが異常にでますので洗車仕立てでも、一日でホイルが汚れてしまいます。
そこで出てくるのが、低ダストパッドですね!
これよく聞きますよね!
DIXCELが代表メーカーです。
しかしブレーキ鳴きに悩まされる事も多々ありますが、そこは良しとしましょうか!勿論交換の仕方によっては、出ない時期もありますが時間が経つと出てしまいますね!
面取りって聞いた事ありますでしょうか?これはパッドの上下に、ワザと斜めに削り音を消しますが、
これは一時的なもので必ず音は出ますので参考までにしてくださいね!
上記の画像はAMGのキャリパーで、重そうに見えますがアルミでできていますので非常に軽い作りです。
対向6ポッドだったと思いますが、構造はシンプルで効きは抜群に良いですが、ブレーキダストが凄まじいですけどね!
この車両の交換した時は、ディスクも交換しないといけない時期だった為パッドと同時に交換しました。フロントだけでも手間入れて約10万円少し出たかも知れません。
AMGのブレーキ交換は特別高額で有名ですが、Sクラスになるとカーボンディスクのブレーキ交換は前後で100万円を超えますからチョット直ぐには、お願いしますとは行きませんね...
ブレーキの交換は、必ず分解整備のできる認証工場や指定工場で交換しないと、道路運送車両法に違反しますので、黄色い看板や青い看板の工場で交換してください。
国から認証を受けてますので安心して交換できるだけでは無く、メカニックは技術を商売にしてますのでプライドもございます。未認証の工場で交換するのは違法でありとても危険です。
ベンツにも分解整備記録簿を発行するの?
これは分解整備に関わる箇所を整備若しくは交換した場合は、必ず発行しなくてはならないとあります。これは整備したメカニックが作業を終えてから、整備主任者以上の方に中間検査をしてもらい最後に完成検査をした段階でサインをして必ず発行する大事な書類なのです。分解整備記録簿を発行できる組織でないと絶対交換できません!
よろしければベンツのエアマス故障を安く修理できる記事はこちらです
ちなみに整備主任者以上とは?
- 2級整備士を保持しているメカニックで、2級整備士の国家試験を合格してから1年間の実務経験を経てやっと与えられる資格なんです。
- その上は検査員資格、整備主任者を1年の実務経験を経て検査員資格の試問を合格したものと定められています。検査員とは国から認められた言わばみなし公務員なんです。それ程責任ある資格がないと分解整備ができないってことなんです。民間整備工場とは、検査員がいる工場であってその工場で車検整備を施した後に完成検査に合格すれば、保安基準適合標章を発行して、その日のうちにユーザーさんは乗って帰れる工場なんです。(検査員は陸運支局にいる検査官と同じ業務をしているんですね!それくらい重要なポストにいる業務なんです)
いかがでしたか?
されどブレーキパッド交換ですが、とても重要な作業であってメカニックさんたちは重いポストについているのが、おわかり頂けましたでしょうか?
パッドの交換やディスクローターの交換は、これだけのステージを経て交換されているので、手間賃が高くなるのも伺えると思います。
今後、そのような作業が発生した暁には是非車両のグローブボックスに収まっている車検証入れを見てはいかがでしょうか?分解整備記録簿や指定整備記録簿の写し、そして認証工場で持ち込み車検をした際に記入する分解記録簿がきっとあるはずですよ!
ひょっとしたら、知っている方のお名前が書かれているかも知れませんね!
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