一言でうつ病と言っても、
実はかなり細かく分類されています。
代表的なうつ病は常に気分が落ち込んでいるような、
本当にエネルギーがないようなイメージがありますよね。
そして、それと真逆であるうつ病としてあげられるのが、
非定型うつ病です。
若い女性を中心に患者が増えていて、
その特徴的な症状に気分反応性という症状があります。
これは、楽しいことがあると楽しい気分になり、
嫌なことがあると抑うつ状態になるといった、
物事に反応して気分が変わるような症状になります。
そしてこの気分反応性が、甘えという誤解を招いているものでもあります。
仕事は休んで遊びには行けるといった様子を見て、
甘えと言われてしまうのです。
ですが、その感情には波があり、
楽しい気分になることもありますが、
それは長続きせず、抑うつ状態に戻ってしまうというしんどい病気なのです。
そしてあまり抗うつ剤が効きづらい病気にもなりますので、
常に気分がジェットコースターのように上下するような感覚があるのです。
非定型うつ病は甘えなのか?
非定型うつ病は甘えではありません。
これも立派なうつ病だと私は考えています。
誰でも多少嫌なことや面倒だと感じることはあると思いますが、
健康な人であれば、自分のためにやろうと考えて取り組むことができる状態です。
ですが、非定型うつ病の人は、例え仕事という自分の生活のために必要なことでも、
抑うつ気分が勝ってしまうことがあるのです。
後で困ることがあると分かりつつも、
抑うつ気分が勝って、自分の人生を中々主体的に創っていけないのです。
この状態から考えても、
病気と言えると思います。
常に仕事にいかなきゃ!と強く思っていても、
抑うつ気分というものが顔をだし、
常にその引っ張り合いをしているような感じです。
引っ張り合いに疲れると、
自分の心を守るために、楽しい出来事に触れて気力を回復する。
そういうサイクルではないかと私は見ています。
本来であれば、仕事もプライベートも充実させて、
甘えなんて言われないような楽しい日々を過ごしたいはずです。
だからこそ、
非定型うつ病もしっかり治療して、
前向きな人生を送れるように対策する必要があると思うのです。
うつ病と非定型うつ病の関係性について
一般的には、うつ病と非定型うつ病には、
何にも関係性なんてないように見えますよね。
症状を見れば、すごく対極的な2つの病気なのですが、
私はちょっとだけ関連性があるのではないか?と思いました。
私達は生まれて間もない頃から、
「うつ病でした」という人はいないですよね。
社会生活を送ったり、ストレスにさらされているうちに、
うつ病になる人がほとんどだと思います。
そして、毎日充実感を感じながら元気に過ごしている人が、
ある日いきなりうつ病になっているということもあまりないと思います。
なるとしたら、
ちょっとずつ段階を踏んでいると思うのです。
ストレスを長年抱え続けた時期があったとか。
それに伴って、寝つきが悪くなったり、食欲がでなくなったり、
感情が乏しくなったり、何かしらのサインがでていると思います。
そして非定型うつ病もまた、
うつ病になりそうだというようなサインなのではないかと私は考えました。
というのも以前、
うつ病治療をして良くなっていくうちに、
今度は非定型うつ病だと医師に診断されたという人の体験談みたいなのを見かけたんです。
うつ病は良くなってくると、怒りという感情が湧いてきます。
これは通過点で、しっかり感じ取る必要のある感情なのですが、
怒りというのは他人を責めるときにでる感情なのです。
これが非定型うつ病の他責的という症状とよく似ているなと思いました。
うつ病の人が回復していくと、怒りという感情がでてきて、
非定型うつ病のような状態になる。
あまり科学的な根拠がある話ではありませんが、
うつ病の一歩手前のような病気に、非定型うつ病というのは存在するのではないか?と思いました。
最後まで感謝そしてありがとうございます
skycircle