活動的な躁うつ病と、無気力なうつ状態を繰り返す双極性障害。
元気な時は、眠らなくても活動できてしまうような勢いがありますが、
憂鬱なうつ状態になると、気分が激しく落ち込みます。
躁うつとうつ状態であれば、どちらかと言うと、
うつ状態にいる時間の方が長い傾向にあり、
気分の波をコントロールするのが難しい病気になります。
また、双極性障害は中々自覚することができず、
憂鬱な気分を感じている時に病院に行くことが多いため、
一般的なうつ病と診断されがちな病気にもなります。
躁状態の時は、元気にエネルギーを感じているため、
それが躁うつ病の躁状態とは気づかず、
病院に行こうという気持ちは中々湧きません。
病名が判明して、双極性障害の治療をしていたとしても、
躁状態の時に「元気だから治療はもういいや」と中断してしまうケースもあるため、
本人の自覚というのが何よりも大切な病気になってきます。
双極性障害の原因について
双極性障害は一般的に遺伝的な要因が大きい病気とされています。
確かにデータ的な側面を見れば、家族に双極性障害の人がいる場合、
他の家族も双極性障害にという話は聞きます。
ですが、必ず双極性障害になるというわけではないんですよね。
遺伝は大きいとは思うのですが、それだけが原因であるとも思えないのが私の考えです。
また、調べていくと、
双極性障害は再発しやすく、治りづらい病気なのですが、
気分のコントロールにある程度成功している例とかもあるんですよね。
治る治らないの観点で行ったら、
治らないという回答もでてくるのかもしれませんが、
日常生活を送れるようにすることは可能だと私は感じました。
ここまでは、知識としての双極性障害になります。
私独自の考え方では、双極性障害の原因に、
その人の自己肯定感が関係しているのではないかと思っています。
活発になる躁状態の時に起こしがちな行動としてあげられているのは、
買い物やギャンブル、ムリのある計画、眠らずに働き続けるなど、
本当に色々あります。
買い物やギャンブル、ムリのある計画は、
良い気分になるための手段として用いられやすいんですね。
依存症というほど明確な感じはしませんが、
これらの行動というのは、何となくいい気分になれる行動の代表のようなものになります。
眠らずに働き続けるというものに関しては、
動き続けることで動けている自分に対して価値を感じられるといった心理的な要因の可能性もあるでしょう。
私の考えですので何とも言えませんが、
ただ生きているだけで、幸福感を感じられている肯定感の高い人でしたら、
おそらく躁状態の時にやりがちな行動というのはしないと思います。
私の家族の中にも、躁うつ病で入院した人がいるので、
その症状の凄まじさは肌で感じていますが、
原因というのは案外シンプルだったりするのかなとも思うのです。
過激な症状を見ると、
もちろん自己肯定感だけの問題ではないとは思うのですが、
要因の1つに自己肯定感は存在しているのではないかと私は感じています。
あくまで予想になりますが。
双極性障害の治療方法について
双極性障害の治療は、
薬物療法が中心となります。
うつ病のように、
認知行動療法や日々の記録などをとったりもしますが、
メインになってくるのは薬での治療です。
長期的な治療になることがほとんどで、
治療を中断したりしないようにするためにも、
本人が病気について理解することも大切になってきます。
とはいえ、
薬を飲み続けることで症状は緩やかになっていきますので、
希望をもつことは可能でしょう。
また、双極性障害のみならず、
うつ病などの精神病は、中々治るという表現をされることが少ないと感じています。
中には、治らないとか、一生お付き合いしていくものだという話もあるのですが、
私としては治るんじゃないかなと思っています。
そもそも、何をもって治ったと言うのかも、
人それぞれ基準が違います。
元気に社会生活を送ることができれば治ったと感じる人もいれば、
薬いらずの生活になって初めて治ったと感じる人もいるでしょう。
だからこそ、あまり治る治らないの表現にこだわる必要はないと思うのです。